大阪と〈里〉の四季: 2012年9月アーカイブ

   旬の食材を探しに京阪百貨店の地下、野菜売場に出かけるのは、自炊の為の楽しみです。冬瓜の綺麗な緑が目に入り、今日はこれに決めようと、新生姜も買いました。私は冬瓜のことを詳しく知りませんでしたが、新聞の料理メモ欄をみて、興味を覚えたのです。冬瓜はスープ、あんかけ、スープ煮など中国風料理が、合わせる材料と、だし、スパイスの追加で美味しくなりそうでした。私にとって「冬瓜」とは、中国の小話の印象が強く、「中国語カルチャースクール」のテキストで学んだ「吃冬瓜( チー・トングア と発音 )"冬瓜を食べる" 」という小話を思い出すのです。

   『内容は、ある人が息子の為に家庭教師の先生を頼みましたが、先生の食事は毎日冬瓜ばかりでした。先生はたまりかねて「冬瓜ばかりで他には食べるものは無いのですか」と尋ねると主人は「でも冬瓜を食べると目に良いのですよ。遠くでもはっきり見えるようになります。」と答えました。ある日主人が先生の部屋に行くと、先生は窓から遠くを眺めていました。そして振り返って言いました。「ご覧なさい、街では演劇をしていますが、素晴らしい眺めではありませんか!」主人は不思議に思い「何故あなたは遠い街中で行われている演劇が見えるのですか?」と問いました。先生は「あなたの処であんなに沢山の冬瓜を食べて、私の目は遠くが見えるようになったのでしょう」と嫌みを言ったのです。「あれだけ食べれば、遠くが見えないはずが無いではありませんか?」と。 』

   馴染みのなかった冬瓜を、季節の野菜として調理法を考え、賞味する楽しみが増えて、今日は嬉しいデパ地下めぐりでした。

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                                                              ( オキナグサ )

 

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