嬉しい出来事: 2012年2月アーカイブ

レコードの会.jpg平成24年1月31日、LPレコードを聴く会が開かれた。もう何年もLPを聴いたことがない。早速出席した。
胸にしみ込んでくるこの音。スピーカーの能力に余裕を残した音量、これがいい。音質が良くなる。担当のT君、考えましたね。
解説役のN嬢が、「ベートーベンのエリーゼのために」を取り出して云う。
「皆さん、ベートーベンが大好きな女性、エリーゼを高音で描写しました。高音部をよく聴いて」
そうか、画家は絵筆で人物をスケッチし、音楽家は音で人を描くのか。エリーゼってどんな女性だ?

 

こう書いていると、世間の人は、「やっぱり老人ホームだなあ、CDが全盛の時代に、古くさいLPレコードにしがみついて喜んでいる。」と思うだろう。
だが、そうではない。人の胸にしみ込んでくる音と、上滑りして流れてゆく音がある。今の人は、手軽さ、便利さを優先していつの間にか質を忘れている。上滑りする音はその時だけで消えてゆく。心に残らない。
CDがそれだ。雑音がない、きれいだ。しかし、不思議に心に残らない。LPレコードはちがう。音楽マニアはそれを知っている。年令は関係がない。

 

LPレコードを聴く会は満席だった。
いや、入れない人が数人、食堂のテーブルで聴いていた。
第1回は成功した。若いT君とN嬢に大きな拍手を贈りたい。

レコード.jpg     (入居者 ペンネーム 菊池ひろし)
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