定年後20年くらい習字をやっていました。
現代書で10本の指に入る、ってみんな言ってた先生についてね。
『彩りさえて』
ここに来る2年くらい前に地元で個展をやったの。
そのときに「分けてください、おいくらなら?」って言われたけど、「冗談じゃない、人に売るようなものじゃない」って笑ったの。とてもじゃないけど、 大作家ならともかく、ねぇ(笑)
『愛』
淡墨と濃い墨で重ねて書いたもの。
百人一首を書いて、それを豊橋の表装屋さんに屏風にしてもらったの。
これは紫式部の歌。
『めぐりあひて 見しやそれともわかぬ間に雲隠れにし夜半の月かな』
地元にいたとき、隣の奥さんに「家訓を書いて」って頼まれたから、家訓を聞いたら「おまかせするわ」だって。
仕方がないから武者小路実篤の言葉を書いてあげたら喜んでくれたのよ。
ここに来て時間はあるし、遊んでちゃいかん、と思ってまた社会保険センターに習いに行っています。
『あさがおにつるべとられてもらひ水』
加賀の千代女(かがのちよじょ)の句。
部屋で書くより、習いにいった方が友だちもできるしね・・・(入居者H・H)
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