コロナの影響で7月はお休みとなっていた紙芝居。8月から再開です。

今回は『きつねの盆踊り』『善光寺お血脈のご印』『おもしろ星座めぐり』の3作品。

まずは『きつねの盆踊り』。作品の中で東京音頭や炭坑節を歌うところで、皆さんから手拍子が聞こえてきたと思ったら、「チョイト 東京音頭 ヨイヨイ!」と自然と歌声まで!
気付くと、みんなで東京音頭を歌っていました!炭坑節の場面では、歌だけでなく踊りも入って、みんな紙芝居ということを忘れて歌って踊って大騒ぎ!

【生活サービス課 デイルーム】
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紙芝居の物語も、東京音頭や炭坑節が聞こえてきたら踊らずにはいられなくなるという話だったのですが、紙芝居の内容そのままに、

「もう昔取った杵柄よ」

【ケアサービス課 デイルーム】
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皆さんと一緒に歌って踊って楽しみました。


次の『善光寺のお血脈のご印』では、押してもらえばどんな人でも極楽往生できるというお血脈のご印。そのおかげでみんな極楽浄土に行ってしまうことに。一方暇になってしまった地獄は、かの大泥棒・石川五右衛門にお血脈のご印を盗むように頼みます。善光寺に忍び込む石川五右衛門でしたが・・・・

【ケアサービス課 デイルーム】
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聞いている方の中にも、善光寺にお参りに行ったことがある方もいらっしゃり、真剣に聞いておられました。
ですが、この話は落語のネタにもなっていることから、コミカルな場面ではドッと大きな笑いが起きていました。

最後は『おもしろ星座めぐり』です。
ねずみの父子が天体望遠鏡でおもしろい星座をさがしています。望遠鏡から見えるいろんなものを、クイズのように皆さんと考えていく脳トレのような紙芝居です。

【ケアサービス課 デイルーム】
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ダジャレのような昭和の生活感あふれる星座?が沢山でてきましたが、皆さんには簡単すぎたようで、紙芝居をめくる前に答えが出てしまうほどでした。

1か月ぶりの紙芝居でしたが、皆さんと歌って踊って笑って、一体となれたような紙芝居でした。
さぁ、気持ちはもう来月。次の作品選びに図書館へ行ってきます!

入居者:A.M、R.H、K.T


8月27日(土)京成佐倉駅前にある佐倉市ミレニアムセンターで、「戦争体験と朗読のつどい」というイベントで、朗読をしてきました。

まずは、3名の方がご自分の生の戦争体験を語られ、来場された多くの方がそれに聴き入り、戦争の悲惨さを感じておられました。


そして、その後に私の朗読です。

人前で朗読するなんてやっぱりドキドキで緊張するんです。本当です。

タラタラと額を汗が流れ落ちるのは、この蒸し暑い夏のせいだけではないのです。


さて、今日のテーマは「戦争」です。今回、選んだのは向田邦子さんの「字のない葉書」という作品です。


厳格な父の普段見たことのない一面を見る作者。学童疎開した妹から送られてくる手紙で、遠くから妹を見守る家族。

戦時中という緊張感のある背景と、その中で暮らす家族の心情を朗読するのはとても神経を使いました。


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そして、「字のない葉書」のあとは、サークルの仲間と一緒に「そらいろ男爵」という絵本を朗読しました。これは第一次世界大戦開戦から100年目にあたる2014年にフランスで刊行された絵本です。

飛行機に乗ってバードウォッチングをするのが好きな男爵。しかし戦争がはじまり戦争に参加せざるをえなくなります。しかし、彼が飛行機から落としたのは爆弾ではなく大好きな本でした。本を拾った敵味方の兵士たちは本に夢中になり戦意をなくしていく。そして戦争を終わらせるため最後に彼が飛行機から落としたのは、それぞれの家族や友人からの手紙だった。という作品です。


この作品は本や手紙といった言葉で戦争を終わらせるという風刺がきいているので、戦争というテーマですが少しコミカルな部分もあって、やはり朗読するのは難しかったです。この絵本は挿絵もとても素敵なので、サークル仲間が朗読に合わせて絵本を開いて挿絵と一緒に聴いてもらえました。



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どちらの作品も、戦争という重いテーマの中で、手紙や本という「言葉」を通じて家族の絆や、戦争の悲惨さなどを感じ取ることができる作品です。聴きにきて下さった地域の皆様一人一人に少しでも響いてもらえたのなら、とても光栄です。


でも、やっぱり緊張しました!


入居者:K.T 

8月26日、Sさんが102歳のお誕生日を迎えました。皆でSさんを囲み、お誕生日会を開きました。
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体調を崩し一時介護室で過ごしていると聞いていましたが、久しぶりに会うSさんは終始にこやか。冗談を言いその場を盛り上げるほど。
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職員さんから「今日は102歳のお誕生日会です」と声を掛けられると「あなたたちも102歳?」と同席した皆さんにお声掛け。笑い声が響きました。とてもチャーミングなSさんです。お仲間が多いのも判ります。
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お祝いのハーモニカ演奏やプレゼントを受け取った後は、皆さんと美味しくケーキをいただきました。
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Sさんのように『幾つになってもチャーミングで愛らしく』、私達もそうでありたいと思った、お誕生日会でした。
Sさんを祝う会一同
本当に不思議です。駐車場の老木に朝顔が咲いていました。
どこの老木か、皆さんお分かりですか?
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もっと近くで見ると・・・
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葉を見ると『常葉』の朝顔のようですが、丸い葉もあるのが不思議。一つの老木にこうやって他の植物と一緒に共生しているのは、今時の言葉で言えば『多種多様』、人間と一緒ですね。

散歩道で見つけた‟心和む発見"でした。皆さんもぜひ見てください。
入居者:のらくろ
友人が百寿を迎えたと手紙をくれました。100歳とは思えない達筆なお手紙。俳句を添えてくれていたので、ここでご紹介。

「水無月や祝ふ百寿に友のあり」
「水無月や百の人生いと重し」
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「人生いと重し・・・」、私も日々実感しています。

手紙の中で私の事を『生活を彩ってくれた方』と書いてくれていましたね。私こそ、このお手紙をいただいて、元気をもらい、心がワクワクしてきましたよ。早速返事を書きたいですが、最近は文字を書くのも一苦労。ここは奮起して、勉強中の携帯電話からメールを送ろうと思います。楽しくなってきました、お手紙ありがとう!
入居者 K・S
「ピアノの演奏を聞きに行きましょう」と誘われゆうゆう茶房へ。「お誕生日おめでとうございます!」と皆さんが100歳のお祝いしてくれました。
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用意されたくす玉に驚きましたが・・・。ケアサービス課の課長さんのピアノ演奏に合わせて、皆さんがバースデーソングを歌ってくれました。
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お祝いカードも貰いましたよ。息子たちに今度見てもらいます。
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入居者:M
職員さんとお誕生日のお祝いをしました。今年で101歳です。恥ずかしいやら、嬉しいやら・・・。皆さんと祝うことが出来、自然に笑みがこぼれます。
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元気の秘訣は・・・、「のんびり過ごすこと」「里の食事を食べること」のふたつです。
皆さん、里に居れば‟いつまでも元気で、長生き"出来ますよ。
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入居者 S・I

私は目標を持っていました。それは東京オリンピックの開会式がちょうど100歳の誕生日だったので、職員さんと「開会式は一緒にTVを観よう」と約束していました。ところが開催が1年延びて開会式は101歳。

何だかしっくりこないけれど、めでたいことなので良し!

前回の東京オリンピックは1964年。その時はバリバリ仕事していたので応援はもっぱらTV観戦。だけど日本の選手の活躍が嬉しかったなぁ 。しかし2度も自国開催のオリンピックを観られたのは幸せ。次はパリだって?またTVで応援するとしますか。

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健康の秘訣伺うと「晩酌(日本酒)と時々のたばこ(未確認)と女...は無し(笑)」とのこと。102歳を過ぎても毎日レストランでお食事を召し上がり、談笑され、お部屋では新聞で社会情報をチェックされています。お話のテンポやユーモアもお変わりなく素敵な102歳です。

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                                      入居者 S・O
新聞を読んでいたら気になる記事を見つけたんです。

コロナ禍で、資金難の楽団が5弦のコントラバスを購入しようと寄付を集めているって。私も残り少ない人生で、形があるものじゃなくて、何か残すことはできないかって思っていた時に、この記事を見つけたんです。

他にも、この楽団がコロナの影響で資金難の中、地域に根ざした音楽活動を続けていらっしゃる記事を読んで感動して、ずっと気になっていたんです。それで、やっぱり寄付をしようって決めたんです。

2022年7月17日(日)
この日は、寄付をしてくれたM様へお礼の意味も込めて、弦楽4重奏および5弦コントラバスのミニコンサートが開かれました。

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この楽団のことを書いた新聞記者の記事で知ったクラウドファンディング。この日、取材に来てくれた記者の一人は私がこのことを知った、まさにその記事を書いていた記者さんだったんです。ほんとに、びっくり。

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こうやって、色々なことが音楽を通じてつながっていって、楽団の方だけじゃなくて、他の入居者にも、こういう形で喜んでもらえて本当にそれが一番うれしい。

今日はコミホールでのコンサートだけじゃなくて、介護棟にも行ってくれてコンサートしてくれて、そのことも、本当にうれしい。

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コントラバス奏者の寺田和正さんと一緒に撮った写真をみせてくださり・・・

コントラバス、ほら 大きいでしょう?

この時はね、冗談でまだもう少し長生きしてもいいって言っちゃったけど、本当にそう思える嬉しい演奏会でしたよ
入居者M

2022年7月10日 日曜日 午後1時30分
 
4月に2年ぶりに活動を再開した、ドレミの会・コーラス部。再開時に目標としていた、「佐倉市の合唱連盟の発表会」、その一つ、『第46回 さくら合唱の集い』に参加する日です。

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2年ぶりの佐倉市民音楽ホール。私たちの出番は12チーム中、8番目。順番が近づくにつれて緊張も高まっていくのが分かります。

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『次は、佐倉ゆうゆうの里 ドレミの会 コーラス部です』

アナウンスが入り、いよいよ順番がまわってきました。

・・・・

遡ること約4時間前、

午前9時30分

朝食も早々に済ませて、コミュニティーホールに集まり最後の調整です。週に1回の練習、しかも2年ぶりの大舞台、いやがうえにも緊張してきます。

先生と、一つ一つ丁寧に各パートごとに歌の確認をしていきます。

間違えたくないという気持ちから、どうしても歌詞カードに目線が落ちてしまい、声が前に出ていきません。すかさず先生から「顔を上げて、お客さんに歌を伝えるように!」と檄が飛んでハッとしました。

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活動を再開した時の、皆で合唱する歓びです。もちろん間違えたくはないけど、間違わないように歌うより、楽しく歌って、その気持ちを聞いているお客さんに伝えることが一番大事です。

そして、この日の為に、毎日毎日ピアノの練習をしてくれたNさんにも感謝です。Nさんの奏でるメロディがあってこそ、私たちも全力で歌えます。

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最後に皆で発表に向かう気持ちを再確認できて、本当に良かったです。

・・・・

『次は、佐倉ゆうゆうの里 ドレミの会 コーラス部です』

アナウンスが入り、マスクを外して、さぁステージへ。

曲は季節感のある夏のメドレーと、詩人・金子みすゞの詩、「わたしとことりとすずと」、「こだまでしょうか」です。

最後に歌った「こだまでしょうか」は金子みすゞの有名な詩です。

「こだま」のように人と人とはなかなか響き合えない、みんな誰でも寂しいけれど通じ合いたい、でも、心と心でつながりたいという誰もが願う気持ちが込められています。

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私たちも、お客さんに、「歌う歓び」が伝わるように精一杯、歌いました。

私たちの歌はこだまのように、会場の皆さんに響いたでしょうか?きっと響いたと思います!

4月からご夫婦で新しくメンバーに加わったAさん。発表後に「本当に楽しかった」、と笑顔で言ってもらえました。これからも、一緒に頑張りましょう!

そして2年ぶりの発表会、やっぱり疲れました!今日はよく眠れそうです。

(ドレミの会コーラス部一同)
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