俳句を始めて早いもので50年ほど経ちます。
こちらは、1966年~1987年に相生垣瓜人(あいおいがきかじん)先生、百合山羽公(ゆりやまうこう)先生のご指導を受けていたころの作品です。
以前、美術館の書道展に出展したこともあり、旅行先での思い出がたくさん詰まっています。
その中から島根県津和野を訪れた際の、秋に詠んだ句を紹介します。
●堰(せき)に来て
鯉はねかえる 秋時雨
津和野は森鴎外、西周(にしあまね) 両先生の生家があり、また徳川無声の生誕地でもあります。城下町で町中が美しく整理され、道路の溝には美しい錦鯉がたくさん泳いでいました。
●殉教(じゅんきょう)の
若き信徒や 青蜜柑
津和野の乙女峠には、キリスト教の若い信者が隠れ住んでいましたが、迫害を受けて亡くなった小さな教会があります。訪れた頃、ちょうど里は青蜜柑の頃でした。
今回、文化祭に出展しますので、私の思い出を皆さんに少しでも見ていただけたらと思います。 入居者(M・M)
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