介護付有料老人ホーム 伊豆高原〈ゆうゆうの里〉の入居者とスタッフによるコミュニティ・ブログでタグ「伊東自然歴史案内人」が付けられているもの
入居者〈S〉様ご夫妻は、静岡県下田市にある上原美術館が主催する、仏教美術講座を2年間(全24回)受講され、その修了証書を見せて下さいました。
伊東自然歴史案内人(※)としてガイドをしていると、お客様と伊豆の仏像の話になることがよくあり、その質問等に応えるため、仏像の勉強をしておく必要があると考えたそうです。また、近くのお寺などで仏像を観る時に、知識があればより楽しめるのではと思い、案内人会の先輩の勧めもあり、2年間の受講を決められたとのことです。
ご主人は、講座が9:30開始で、会場まで片道1時間程かかる為、早めに出発しなければならず、2年間通い切れるか心配だったそうです。これまで経験が無い講座なのでどのくらい難しいか不安もあったそうですが、楽しく受講できたとの事。奥様は、美術館学芸員の田島整(たじませい)講師のお話がとても面白かったと楽しそうにおっしゃって下さいました。
如来と一言で言っても種類があり、その仏像の手の形(印相)で何の如来か区別する事ができるそうです。また、照明の当たり具合で表情が変わったりもします。菩薩は如来を目指す修行中の身であったり、実際に千本手がある千手観音の仏像を分解して掃除し、組み直したら手が一本余ってしまった話や、仏像の眉間にある丸い膨らみ(白毫)は、実は白く長い毛が丸まったものである事など、知らなかったことをたくさん勉強することが出来、知識が深まり、寺院巡りが以前より楽しくなったそうです。
伊豆の国市 願成就院 阿彌陀如来坐像(1186年運慶作・国宝)
伊豆地域にも古い歴史があり、平安、鎌倉時代の運慶などの作品の仏像が結構あります。サイズは大きくはありませんが京都や奈良に行かずとも伊豆で貴重な仏像が見られるそうです。
ご主人曰く「仏教美術を学ぶ良いきっかけになった。学べるときに学んでおかないと機会を失ってしまう。今後は講座で得た知識を活かし、案内人としてお客様に情報を提供していきたい。」とおっしゃっていました。
職員(田辺)
※伊東自然歴史案内人に関するブログ
元気のみなもと! 「伊東自然歴史案内人」と「伊東温泉おもてな師マイスター」
今年(2018年)JR伊東線は80歳になりました。
その誕生日の12月15日に伊東自然歴史案内人会で、宇佐美周辺から伊東駅まで歩くイベントが行われ、参加してきました。
伊東線沿いの道を歩きながら、名所旧跡や寺社などを見学しながら8キロ歩くものです。
スタートは宇佐美駅
みかんの花咲く丘を皆で歌いました(ハーモニカを吹いているガイドさんは、なんと入居者〈S.K〉さんです!)。
伊東線は過去旧国鉄がJRになる前に複線化計画があり、その名残のレールや幻のトンネル(現在は草で覆われて見えず)などを見学しました。知らなかった!
また、大正時代の関東大震災の後作られた、宇佐美駅の近くの旧制第一高等学校(現東京大学)プール跡地を訪ねました。
このプールは地域で活用されたので、昭和の半ばまで伊東出身の優秀なスイマーがたくさん輩出されたとのこと。
関東大震災時の津波浸水地点。
標識の意味も教わりました。
伊豆クレイルが通りました。
ゴールではJRからの記念バッジ。
沿線沿いでは景色と食事の楽しめる伊豆クレイルの通過が見られたり、JRの開通記念バッジを最後に貰って楽しい一日を過ごしました。
入居者〈N.A〉
地域の新聞に、当日ガイドを務めた入居者〈S.K〉様が掲載されました。
伊東線沿線を歩きながら参加者の皆さんに説明をされていらっしゃいます。
入居者〈S.K〉様は、「伊東自然歴史案内人」として地域の為にご尽力され、日頃より市内の観光スポットでご活躍されています。また、ハーモニカやアコーディオンの演奏がお上手で、地域で演奏会をされたり、里内の催しでも皆さんを楽しませて下さっています。
職員(田辺)
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