介護付有料老人ホーム 伊豆高原〈ゆうゆうの里〉の入居者とスタッフによるコミュニティ・ブログでタグ「伊豆」が付けられているもの
今年(2018年)JR伊東線は80歳になりました。
その誕生日の12月15日に伊東自然歴史案内人会で、宇佐美周辺から伊東駅まで歩くイベントが行われ、参加してきました。
伊東線沿いの道を歩きながら、名所旧跡や寺社などを見学しながら8キロ歩くものです。
スタートは宇佐美駅
みかんの花咲く丘を皆で歌いました(ハーモニカを吹いているガイドさんは、なんと入居者〈S.K〉さんです!)。
伊東線は過去旧国鉄がJRになる前に複線化計画があり、その名残のレールや幻のトンネル(現在は草で覆われて見えず)などを見学しました。知らなかった!
また、大正時代の関東大震災の後作られた、宇佐美駅の近くの旧制第一高等学校(現東京大学)プール跡地を訪ねました。
このプールは地域で活用されたので、昭和の半ばまで伊東出身の優秀なスイマーがたくさん輩出されたとのこと。
関東大震災時の津波浸水地点。
標識の意味も教わりました。
伊豆クレイルが通りました。
ゴールではJRからの記念バッジ。
沿線沿いでは景色と食事の楽しめる伊豆クレイルの通過が見られたり、JRの開通記念バッジを最後に貰って楽しい一日を過ごしました。
入居者〈N.A〉
地域の新聞に、当日ガイドを務めた入居者〈S.K〉様が掲載されました。
伊東線沿線を歩きながら参加者の皆さんに説明をされていらっしゃいます。
入居者〈S.K〉様は、「伊東自然歴史案内人」として地域の為にご尽力され、日頃より市内の観光スポットでご活躍されています。また、ハーモニカやアコーディオンの演奏がお上手で、地域で演奏会をされたり、里内の催しでも皆さんを楽しませて下さっています。
職員(田辺)
過去のブログ
今年4月に、伊豆半島ジオパークがユネスコ世界ジオパークに認定されました。
「伊豆高原ジオパーク研究会」に所属しているご入居者〈I.T〉様に、里内での講演を依頼したところ、快く引き受けて下さいました。
ジオパークとは岩石、地形、火山なども含む、地球・大地が育んだ貴重なめぐみを保全し、教育、観光、防災(地質災害)に活用しながら、地域の振興に生かすことを目的とした事業です。
ユネスコに世界認定されるに至った所以。
約100万年前から60万年前の伊豆半島の成り立ちやその根拠。
とてもわかりやすく解説して下さいました。
伊豆半島の北と南で砂浜の色が違う理由や、大室山の火口から溶岩が流れ出たのでは無いという事など、地元に住んでいる私たちも知らない目から鱗の情報が盛りだくさんでした。
来場者の皆さまは時折驚かれ、どよめきや笑い声などが聞こえ、とても楽しそうでした。
普段私たちが何気なく暮らしている伊豆の大地が、実は世界的にも大変価値のある地球からの贈り物だったんだと実感しました。
講演会は大変好評で、翌日以降も来場された方々から、沢山の喜びのお声や再講演のご要望をいただきました。
〈I.T〉様は今回の講演にあたり、皆様に正しい情報を提供するため、ご自身で現地調査に出かけたり、わかりやすくなるように何度も資料を作り直されたり、時には夜遅くまで配布資料を作られていました。
〈I.T〉様曰く、ジオパークの目的は大地の遺産を "知って" "守って" "活用する"ことであるとの事。
当たり前に感じていた大地の恵みを、大切に活かしていきたいと思います。(コミュニティ職員:田辺)