象潟(きさかた)や 雨に西施(せいし)が ねぶの花 芭蕉
(九十九島が雨に濡れてかすむ象潟で、ねむの花が沈んだように見える。それは古代中国の美人 西施が憂いを抱いた姿のようである。)
前回の写真を見て、身内の者2人から「象潟や...」の句を思い出したと連絡あり、感銘を受けました。私も高校時代に古典でこの句に出会い、とても印象に残っています。
また1988年にこの句が切手「奥の細道シリーズ」の一つに採用されたことがあり、切手をみて懐かしく思い出しました。
ねむの木は7月20日に、<ゆうゆうの里>で撮りました。長雨の影響で、きれいな写真が撮れた最後のチャンスでした。それぞれの花で、雄しべの長い花糸が目立ちます。
東京に住む身内からの葉書によると、「ねむの木の子守唄」を作詞された美智子様の、ご実家跡はねむの木公園になっているそうです。
夏は大きく枝を広げて涼しい木陰を作り、冬は切り株のように強く剪定しても、春先から枝が茂って大木になり、化粧用の頬紅の紅筆を連想させる花を咲かせます。
とても生命力が強い木ですね。
(入居者T・M)
先日、お散歩中のご入居者に、前回のM様の投稿内容をお話したら、とても感銘を受けておられました。今回の内容もお伝えしたいと思います。
実は、またねむの木に関する投稿をされるとお会いした時に伺っていたので、楽しみにしていました!