ユリ科ホトトギス属 分布:日本、東アジア
高齢で外出が少なくなったため、里の渡り廊下などの生け花を眺めるようになった。その中の珍しい花について詳しく調べながら楽しい時を過ごしている。
和名の杜鵑草は、花にある紫の斑点を鳥のホトトギスの胸にある斑点になぞらえた。
葉は先のとがる長楕円形で対生し基部で茎を抱く。
花を横から撮影
花期は8~10月。花は径2.5㎝ほどで、漏斗状鐘形。花びらは6枚。花びらの内側では6本の雄しべが突き出て、その内側の花柱(雌しべ)を包む。
花の付け根にある丸いコブは「距」で蜜を含むが、ハチによる受粉で結実することは少ない。ホトトギスは多年草で1株植えると増えてゆく。
花を上から撮影
團 伊玖磨「重ね重ねパイプのけむり」に「杜鵑草」があった。
そこで印象に残ったのは、雌しべが花全体に比して大きく、櫓(やぐら)状に中央に立つことと、花柱の先の柱頭が3つに分かれ、その先がさらに2つに分かれることであった。珍しい花である。(入居者 I.M)
先日、花の名前がホトトギスと知って、姿形が鳥に似てるかな??と考えていたのですが、なるほど!着目すべきは斑点でしたか!!
渡り廊下で立ち止まってじっくりと観察したことはありませんが、ブログの写真と説明書きを拝見して感心しきりです。本当に珍しいお花ですねー。