神戸ゆうゆうの里の北東部は、低い谷になって林が広がる。その中に1本のねむの大木があり、7月初旬のこの季節、ねむの花が、まるで淡紅色の波のように林を彩る。
2階の食堂からは、大木の頂上を一望できる高さになっていて、素晴らしい眺めが展開する。ここで暮らせる幸せを感じるひと時である。
花は面白い構造になっている。枝先に多数の花が集まって一つの花を形作る(頭状花序)。 多数の雄しべの長い花糸の上半分は淡紅色、下半分は白色で、花から突き出る。基部にある緑色の花弁は地味ではっきりしない。薄緑色の粒子は蕾。枝先に多数集まっている。(入居者 T.M)
Vねむの花は、美智子上皇の「ねむの木の子守歌」や、芭蕉の切手になった俳句「象潟(きさかた)や雨に西施(せいし)がねぶの花」から感じるように、人の心をとらえる何かがあるように思われる。
屋内からでもねむの花が咲いているのがよく見えていますね。
どこに木があるかがすぐに分かります。
お花のアップの写真を見れば見るほど面白い構造だなと思います。