ゆうゆう表紙展 in リハビリ室

 

皆さん〈ゆうゆうの里〉の季刊誌「ゆうゆう」はご存知でしょうか?

 

現在220号まで発行されている「ゆうゆう」ですが、

毎号優しい線とやわらかい色合いで描かれた

風景画の表紙にまず目を奪われます。

  図6.jpg

 

風景画は国内外問わず描かれ、旅行気分にさせてくれます。

本文もとても読み応えがあり、

「『編集後記』までしっかり読んでいます!」

とおっしゃるご入居者もいらっしゃるほど。

 

そんな「ゆうゆう」をリハビリ室で素敵な形で発見!

 

リハビリ中、ちょうど目に入る壁側に

「ゆうゆうの表紙展」という名の展示がされています!

 

リハビリに通われているご入居者が

先生方に許可を得て、

表紙絵部分を綺麗に切り貼りされて、

展示スペースを作られたとの事でした。

 

図3.jpg

 

図2.jpg

 

 

リハビリの先生にもお話を伺ったところ、

他のご入居者にもとても好評で、

会話のきっかけになったりしているそうです!

 

「ブログにもしっかり書いておいてね!」

なんておしゃっていました(笑)

 

 

展示の枚数からも歴史を感じ、

表紙絵を藤本先生の風景画で

飾るに至った経緯が気になり調べてみました。

 

藤本先生との出会いは、

財団と関係のあったイラストレーターを通じて、

紹介して頂いたのがきっかけでした。

 

30数年前、藤本先生は絵本画家・水彩風景画家として個展のほか、絵本・児童書の挿絵など幅広く活躍されておりました。

 

藤本先生は、今の〈ゆうゆうの里〉に繋がるエデンの園を作った日本老人祉財団の創始者 長谷川保氏の想いに強くシンパシーを感じられ、


「自分の風景画でいいのなら喜んで提供しよう」


と、引き受けて下さったそうです。

 

また藤本先生は


 「自然や街並みの美しさを単になぞるのではなく、

 (そこに人が描かれても描かれてなくても)

 どこか人の生活が感じられる絵でありたいと思って描いて

 いる。

 

 とある美術評論家からは


 「あんたより(技術的に)うまい風景画家はたくさんいる。

 けど、たいていは似たりよったりでくりかえし見たいと思う

 絵が少ない。あんたの絵はくりかえし見てもあきない。」

 と言われたこともあった。


 「その村、その町に生きる人々の生活情景を描くことで、

共にこの時代を生きているという共感を

私自身が求めているのかもしれない。

 

 『共に生きて行こうよ』という呼びかけの気持ちで描き、

その絵を見ている人に語りかけている...」

と言ってもいいかもしれません」

 

 と、思いを述べられていました。

 

ご入居者で藤本先生の絵のファンの方も多いと聞きますし、

同じゆうゆうの里で生活をしている中で、

表紙絵の展示を見ながら話したりすることにより、

共有出来る時間が増えるとの声もありました。

 

藤本先生の「共に生きて行こうよ」の思いが

また違った形で繋がっていることに驚き、感動しました!

 

 

まだご存知ない方も近くでご覧になりたい方も、ぜひリハビリ室まで足を運ばれてみてはいかかでしょうか?

 

 

図4.jpg【 職員 青田 】

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