皆さん〈ゆうゆうの里〉の季刊誌「ゆうゆう」はご存知でしょうか?
現在220号まで発行されている「ゆうゆう」ですが、
毎号優しい線とやわらかい色合いで描かれた
風景画の表紙にまず目を奪われます。
風景画は国内外問わず描かれ、旅行気分にさせてくれます。
本文もとても読み応えがあり、
「『編集後記』までしっかり読んでいます!」
とおっしゃるご入居者もいらっしゃるほど。
そんな「ゆうゆう」をリハビリ室で素敵な形で発見!
リハビリ中、ちょうど目に入る壁側に
「ゆうゆうの表紙展」という名の展示がされています!
リハビリに通われているご入居者が
先生方に許可を得て、
表紙絵部分を綺麗に切り貼りされて、
展示スペースを作られたとの事でした。
リハビリの先生にもお話を伺ったところ、
他のご入居者にもとても好評で、
会話のきっかけになったりしているそうです!
「ブログにもしっかり書いておいてね!」
なんておしゃっていました(笑)
展示の枚数からも歴史を感じ、
表紙絵を藤本先生の風景画で
飾るに至った経緯が気になり調べてみました。
藤本先生との出会いは、
財団と関係のあったイラストレーターを通じて、
紹介して頂いたのがきっかけでした。
30数年前、藤本先生は絵本画家・水彩風景画家として個展のほか、絵本・児童書の挿絵など幅広く活躍されておりました。
藤本先生は、今の〈ゆうゆうの里〉に繋がるエデンの園を作った日本老人祉財団の創始者 長谷川保氏の想いに強くシンパシーを感じられ、
「自分の風景画でいいのなら喜んで提供しよう」
と、引き受けて下さったそうです。
また藤本先生は
「自然や街並みの美しさを単になぞるのではなく、
(そこに人が描かれても描かれてなくても)
どこか人の生活が感じられる絵でありたいと思って描いて
いる。
けど、たいていは似たりよったりでくりかえし見たいと思う
絵が少ない。あんたの絵はくりかえし見てもあきない。」
と言われたこともあった。
「その村、その町に生きる人々の生活情景を描くことで、
共にこの時代を生きているという共感を
私自身が求めているのかもしれない。
『共に生きて行こうよ』という呼びかけの気持ちで描き、
その絵を見ている人に語りかけている...」
と言ってもいいかもしれません」
と、思いを述べられていました。
ご入居者で藤本先生の絵のファンの方も多いと聞きますし、
同じゆうゆうの里で生活をしている中で、
表紙絵の展示を見ながら話したりすることにより、
共有出来る時間が増えるとの声もありました。
藤本先生の「共に生きて行こうよ」の思いが
また違った形で繋がっていることに驚き、感動しました!
まだご存知ない方も近くでご覧になりたい方も、ぜひリハビリ室まで足を運ばれてみてはいかかでしょうか?
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