しだれ桜
いつも食堂の窓から身近に見えていて、慣れっこになっているせいか、この桜の樹に特別な感慨は抱かなかった。
今度カメラを買い替えたのと期を一にして開花の時期になったので、写真を撮るために改めて眺めていると、何だか急にこの樹に親しみを感じた。
自分も年をとったけれど、この樹も同じテンポで年をとってきたのだなという感傷かもしれない。
名高い三春滝桜(みはるたきざくら)は、樹齢1000年を超えるといわれる枝垂桜だが、わが桜もひょっとしてこれからも、何代にもわたる入居者の目を楽しませ、その去就をここから見守っていくのだろうか。
そう思って見ると一際親しみを感じるようである。
( 入居者 M.N )
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