奇妙な物体
自室を出て数歩歩いたところで、 何だか違和
振り返って地面を見ると、
奇妙な物体が目についた。
散水栓の鉄枠とインターロッキング
ブロックに跨って、そいつは居た。
S寸の卵大の丸い代物である。
一見、巨大なカタツムリと思った。
最近里のあちこちで見かける15セン
チもの巨大なナメクジを連想した
からだ。
近づいてよく見ると渦巻き模様が
無く、色合いも何だか不気味な感じ
である。
恐る恐る触ってみると、グニュっとした感じで、根が生えたように動かない。
ちょっと大袈裟だが職員に来てもらい、ひっくり返してもらったところ、何のことは
ないキノコだ。
わずか10ミリあるかないかの隙間にだが、しっかりと根をはっているのだから動
かないはずだと、妙なところで納得した。
あとで調べてもらうと、どうやら「タマネギモドキ」とか称する毒キノコらしいと解っ
た。
うっかり焼いて食べたりしなくてよかったなと、ほっとしたりしたという、他愛のない
話でした。
(入居者M.N)
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