短歌随筆集ご出版
ご入居者のY.M様が短歌とエピソードを組み合わせた短歌随筆集をご出版になりました。「充実した人生を終えんとする、すべての高齢者に捧げる」と添え書きをなさっています。その中の「季 き 季節移ろう」の章より、季節ごとの短歌とエピソードにご入居者M.N様が撮影された里の風景写真を添え、少しずつこのブログにてご紹介いたします。
宇治・白川の鍋倉山を造成して建設された「京都ゆうゆうの里」は、敷地面積10万平方メートルを超える大規模な老人ホームで、ほぼ三方を山林に囲まれた小高い山の上にあります。
施設内にはハナミズキ・サクラ・ヤマモモ・アメリカンフー・ナンキンハゼ・カシノキ・クヌギ・ケヤキなどの4百本近い樹木と多くの花卉(かき)類が、植木職人や専門職員の手で維持・管理されています。
里からの散策は、宇治川を右に世界遺産の平等院を左に見て宇治橋までの約4キロメートルのコースを始めいくつもありますが、数ある中でもこのコースが京都ゆうゆうの里の自慢です。
春夏秋冬・花鳥風月を映し出して余りあり、私の貧弱な歌心をも刺激してくれるのです。
( 窓の夕焼け )
九月(ながつき)のオレンジ色の半月と しじまを揺らす鈴虫の声
白川郷宵に姦し虫の声 夜半は途絶えただ静寂が
宵闇が迫り里は虫の声に包まれまし
た。今日の半月はオレンジ色に見えま
す。夏の暑さに疲れたかのように・・・。
あんなに騒いで伴侶を求めていた
虫は、夜半には静かになります。よき
カップルの誕生でしょうか。
(京都ゆうゆうの里バス停)
この短歌随筆集「老境にありては想う」定価1,080円 は、株式会社文芸社の発
( コミュニティ 山内 )
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