夏祭りに参加して
私にとって夏祭りの参加は2回目です。
前回はプロの踊り、太鼓のパフォーマンス、指導が中心で、格調高い
ものでしたが、今年は職員さん、入居者が中心のアットホームな感じが
しました。
私は今回初めて、浴衣を着ました。初めは迷っていましたが、友人の
お世話で実現に至りました。当日早目に更衣室に行って、職員さんの
手ほどきを受け、最後は一人で着られるようになりました。
せっかく浴衣を着たのだから、踊ってみようかと、気持ちもどんどん
高揚し、ついに、踊りの輪に入りました。前の人の見様見真似で始め
ましたが、そのうち楽しくなってきました。悦に入っている、その時、
夫が私の所へ来て、耳打ちするじゃありませんか、
「おい、あんたの踊りは元気すぎて、体操になっているで。
もっとおしとやかにせな。」
フィナーレの踊りには、さらにたくさんの参加があって、踊りの輪が
大きく、2重、3重になりました。多くの車いすの人の参加に驚き
ました。
彼らの美しい手の上げ方、ほころびるような笑顔に見とれているうち、
いつしか何人かと笑顔と笑顔を交わしていました。胸が熱くなりました。
手を握って、連帯を示したかったけど、その勇気は出てきませんでした。
帰途、澄んだ空に、くっきりと輝く星々、感激冷めやらずで、未練と
余韻が残った楽しい一夜でした。
(入居者N.K)
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