里の楽しいひな祭り ♢ お内裏様とお雛様 ♢
ひな祭りは女の子のお祭りで、童謡でもよく歌われています。
懐かしのメロディーですね。
その一つに「うれしいひな祭り」(サトウハチロー作詞)があります。
「♪あかりをつけましょぼんぼりに...」で始まる歌です。 その2番。
「お内裏様(だいりさま)と おひな様 二人ならんで すまし顔...」
と続きます。
ハイ、ここでまた問題です。「お内裏様」と「お雛様」とは具体的に
どの人形を指すのでしょうか?
実はこの問題、最近のNHKの人気番組「チコちゃんに叱られる」
に出てきた問題なのです。 さあ、おわかりですか?
番組では回答者が、「お内裏様」が男雛、「お雛様」が女雛と答えて
いました。
次に「二人並んで...」と出てきますから、これでよさそうに思います。
でも、5歳のチコちゃんに「ボーっと生きてんじゃないよ!」と
叱られていました。
正式には、「お内裏様」は男雛女雛を合わせて言い、「お雛様」は
飾ってある人形全体を言うのだそうです。
この解答には、もう一つの童謡「ひなまつり」(林柳波作詞)が参考に
なります。
「♪ 赤いもうせん しきつめて おだいりさまは 上のだん きんの
びょうぶに ぎんのだい」。
「お内裏様は上の段」というのだからお二人でおかしくない。
では、なぜこんな間違いが起こったのか。
理由は簡単明瞭。作詞者サトウハチローの勘違いなのだそうです。
彼はそう思い込んで作詞し、誰もその間違いに気が付かないまま
子供たちに人気の歌となった。あとで気が付いた時には、もう手遅れ
だったわけです。
息子さんの証言によれば、家でこの歌のレコードをかけたり、家の前を
この歌をうたいながら子供たちが通ると、ハチローさんの機嫌が
悪くなったとか。
でも、いまでも子供たちにひな祭りの人気があるのは、お人形や
ご馳走の他に、この童謡のお蔭があるような気がします。
( 入居者M.K )
コメントする