伊澤隆志 オカリナリサイタルを聴いて
去る9月16日、喫茶白川にて伊澤隆志氏のオカリナリサイタルが
催された。
愛と平和のフルート奏者を自称する氏は、またオカリナ、ケーナの
名手でもあり、あまた受賞の経歴をお持ちであるが、特に昨年度の
日本オカリナコンクールで第一位の成績を得られている。
また氏はギネス記録のファンでもあり、過日行われたマトリョミン
(電子楽器)による大人数演奏会にも参加され、絵尾の時に演奏
されたベートーベン第九の歓喜の歌を、リサイタルの当初に
マトリョミンによって奏でられたのは一種のお遊びであった。
リサイタルのメインは「喝采」、「君といつまでも」、「愛燦燦」...
などなど、我々の年齢の人々にとっては馴染みの深い日本の
歌謡10曲を、3オクターブ半以上の音域のある4連オカリナを駆使して
行われ、しっとりと力強い巧みな演奏は、編曲の妙とも相まって、聴衆を
心地よい夢の世界に導き、深い感銘を与えてくれた。
また最後にシングルオカリナによって演奏された、日本オカリナ
コンクールの課題曲「アストウリアス」の速いパッサージ演奏の超絶
技巧は、さすがコンクール一位の実力を如実に示したものであった。
文句なしに有意義な一時間を過ごさせてもらったものである。
(入居者T.A)
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