旬の食材を探しに京阪百貨店の地下、野菜売場に出かけるのは、自炊の為の楽しみです。冬瓜の綺麗な緑が目に入り、今日はこれに決めようと、新生姜も買いました。私は冬瓜のことを詳しく知りませんでしたが、新聞の料理メモ欄をみて、興味を覚えたのです。冬瓜はスープ、あんかけ、スープ煮など中国風料理が、合わせる材料と、だし、スパイスの追加で美味しくなりそうでした。私にとって「冬瓜」とは、中国の小話の印象が強く、「中国語カルチャースクール」のテキストで学んだ「吃冬瓜( チー・トングア と発音 )"冬瓜を食べる" 」という小話を思い出すのです。
『内容は、ある人が息子の為に家庭教師の先生を頼みましたが、先生の食事は毎日冬瓜ばかりでした。先生はたまりかねて「冬瓜ばかりで他には食べるものは無いのですか」と尋ねると主人は「でも冬瓜を食べると目に良いのですよ。遠くでもはっきり見えるようになります。」と答えました。ある日主人が先生の部屋に行くと、先生は窓から遠くを眺めていました。そして振り返って言いました。「ご覧なさい、街では演劇をしていますが、素晴らしい眺めではありませんか!」主人は不思議に思い「何故あなたは遠い街中で行われている演劇が見えるのですか?」と問いました。先生は「あなたの処であんなに沢山の冬瓜を食べて、私の目は遠くが見えるようになったのでしょう」と嫌みを言ったのです。「あれだけ食べれば、遠くが見えないはずが無いではありませんか?」と。 』
馴染みのなかった冬瓜を、季節の野菜として調理法を考え、賞味する楽しみが増えて、今日は嬉しいデパ地下めぐりでした。
( オキナグサ )
スーパーの野菜売場、楽しいですよね。
冬瓜1年間食べ続けたら里から大阪城くらいなら見えるようになるでしょうかね。