今回『奇跡の手紙~旅順からの手紙・日露戦争実録』と題した本を出版しました。
自宅の整理をしていた際、親父の書斎机の奥から偶然、軍事郵便と勲章が見つかったのが発端です。
祖父は日露戦争に従軍して二十七歳の若さで戦死、その時に金鵄勲章を贈られたという話は親父から聞いていましたが、その時初めて確認しました。
さて、本書のタイトル『奇跡の手紙』にはどのような「奇跡」があったのか?
第一の奇跡は旅順日露戦争、第二の奇跡が第二次大戦の空襲を免れたこと、そして転居時の荷物処分を免れたことが第三の奇跡となって発見されたことです。
昨年は異常気象が続いた年でしたが、猛暑の中、毎週京都に通って専門家の助言を得ながら解読を進めました。
ここで本著で採用した革新的編集の特長紹介をさせて頂きます。
特長その1 四コマ(本文、翻刻文、口語体、解説)編集です。
過去に読者ニーズに従って両開きの本『七夕伝説』を発行しご好評を頂きました。
今回の四コマ編集は資料解読のニーズに従って四コマ編集としました。
特長その2 貴重な写真集を表2、表3に収録しています。
「日露戦争 浜寺公園 小泉純一郎」で検索すると驚きの事実がありました。
堺市、泉大津市、松山市に点在する「ロシア兵墓地」を訪問しその映像を本の一等地
とも云うべき表2、表3に収録しました。
特長その3 歴史に学ぶという賢者の選択の試行錯誤に挑戦しました。
日露関係が話題になっていますが日露戦争の意義を考える好機と思います。
例えば、アジアに於ける帝政ロシアの南下政策を阻止したのが日本軍による旅順陥落です。
失敗したら朝鮮半島は確実にロシアの支配下になります。
ロシア革命も共産主義も生まれなかったと推定されます。
特長その4 本書の原点は陸軍少尉芝仁三郎が和紙に墨書した祖父の戦死公報にあることを
明示する為に表4を活用しました。
特長その5 本書のミッションが「日露戦争博物館」にあることを明示する為に表1のデザインを
博物館をイメージしたデザインにしました。
以上は本書が革新的編集を採用した理由ですが、これらを実現するのは容易なことではありませんでした。
皆様にも一度手に取ってご覧いただければ幸いです。
(入居者S・T)
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