白川の里 歳時記 夏
7月18日 白山神社の〝虫干し祭り"が行われました。この儀式は、白川金
色院で行われていた儀式が寺院廃棄院後も白山神社の祭礼として地元に伝
えられてきたものと考えられています。祭礼は春祭り・虫干し祭り・秋祭
り・御火焚祭りの年4回行われています。
虫干し祭りは、拝殿に御供えをし、宮司さんにご祈祷していただき、その
間役員や隣組長さんたちが神社の参道や境内に新しい砂を入れ掃除をされ
ます。おさがりの御菓子は子供たちに配られるのですが(私の小さいころは
楽しみの一つでした)一緒にいただく豆(ソラマメを湯がいたもの)は歯痛の
おまじないともいわれています。
拝殿の天井は〝折上小組天井"と
いう作りで、珍しいものだそうで
す。今回はその写真も撮ることが
出来ました。
また、白社総門前に建つ一対の
石燈籠の竿部には〝白山宮"と記
され、弘化3年(1846年)のもので
あることがわかります。竿部の他の面には「蔵の坊」や「福泉坊」という
かつて白川金色院にあったとされる坊の名前が記されています。
総門も補修工事が終わりきれいになりました。散歩などでくぐられる機会
があれば、ぜひ石燈籠にも目を向けてみてくださいね。 (白川在住職員)
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