ゆうゆうコミュニティ京都: 2016年7月アーカイブ
昨年9月に、入居者Y.M様が出版されました短歌随筆集より、夏の短歌とエピソードをご紹介します。里の風景写真は、前回と同じく入居者M.N様の撮影です。
深更の満月愛でしその一瞬(とき)に 文月去りて葉月となりぬ
幾度か訪ねし墓地の東山 風立つころの蜩の声
お盆を控えた8月上旬、亡妻のお墓参りに東山浄苑を訪ねました。山は既に秋の気配を漂わせ、カナカナカナと山彦の様に蜩の声が聞こえていました。
山の端にかかる火の玉日輪に 三十八度を超えた名残りが
八月も下旬のある日、記録的な猛暑が全国を襲いました。里の高みからのぞむ夕日は、まるで火の玉です。
( コミュニティー担当 )
梅雨がまだ終わっていない日の宵の口、「珍しい花が咲くので、お出でなさいな」5号棟の、親しくしている方からお電話をいただいた。聞けば、夕方から咲き始めて翌朝には萎んでしまうらしい。
「月下美人ですか?」 なんとかの一つ覚えで訊いてみた。
「いいえ、烏瓜の花よ」
「カラスウリ?実は知っているけど、花も咲くのですか」
「実は赤いけど花は白で、レースの飾りのように広がっているの」
取りあえずカメラを手に、通りがかりの人もお誘いして、伺ってみた。暮れなずむ夕景の一角に、確かに真っ白なレース飾りのような、花があった。
子供の頃、見るからにおいしそうなカラス瓜の実を手に取って、「それは食べられないよ!苦い苦いよ」と祖母からきつい声で咎められた記憶とは、まるで繋がらない、幻想的で清楚な印象の花だった。あとで訊いてみると、結構多くの人が、この花を見たことがあるという。
80年余り生きてきて、ああ、まだまだ知らないことがいっぱいあるのだなあ、と珍しいものを見せていただいた5号棟の方に感謝しつつ、妙なところで感心させられた。
( 入居者M.N )
京都施設の満室記念にお配りしました「宇治抹茶だいふく」でお馴染み、創業180年余の宇治茶の老舗「伊藤久右衛門」さんにお願いし、里内の喫茶にて出張カフェを開催しました。(野点用の傘とお借りした暖簾で、いつもの喫茶が伊藤久右衛門カフェに早変わり!です。)
喫茶メニューのイチ押しは、何と言っても"抹茶パフェ"。伊藤久右衛門さんのお店では、いつもこのパフェ待ちのお客様が並んでおられるほどの人気です。
そのうえ今回は、伊藤久右衛門さんのお菓子を全て任されているグランシェフの吉本さんがお越し下さり、目の前でこのパフェを作ってくださいました。ご来店の皆様の「満足」の表情に、職員一同ホッとするやら、嬉しいやら・・・。伊藤久右衛門スタッフの皆様、ご協力をありがとうございました。
ご感想を紹介します。
いつも行きたいなと思っていても、一人ではお店に入りにくかったのですが、今回は食べたいなと思っていました。抹茶パフェすごくおいしかったです。 ( 入居者 M.M )
お店の前を通るとお客さんが並んで待っているのを大変そうだなといつも見ていました。今回は、妹とゆっくり抹茶パフェをいただくことが出来ました。
( 入居者 I .S )
( コミュニティー担当 )
CCカウンターの前の七夕飾りが
涼しげで綺麗だったので、スタッフ
の方に一枚撮っていただきました。
ゆうゆうの里には四季折々の行事
があり、部屋の外では様々な花が
咲き、自然の豊かさを感じると同時
に心も癒されます。
スタッフの皆様、ありがとうございます。
(入居者T.F)
私は今まで自分流に、 梅干し、らっきょ、沢庵等を
作っていましたが、今回、
里の「かんたん袋漬け梅干し
作り」に参加しました。
まずは梅の木から実を収穫し
今年は70㎏でした。
2、3日後、部屋いっぱいに 甘いふくいくたる
中、水につけあく抜きした
梅のヘタを取り、分量の塩、
ホワイトリカーを梅にまぶし
ビニール袋に入れ輪ゴムで
止め完成。
次に10日程後で梅酢が出て 黄色に柔らかくなった
塩もみした赤シソを入れると
きれいな赤色になります。
ふっくらした赤い梅を見ている
といかにもすでに美味しそう。
あとは土用干しするだけ
です。すべて毎回、CCの職員
さんにすべて下準備して頂き、
私達は感謝! 感謝!です。
(入居者T.I)
「コンサート開催」の掲示の演奏者を見た時、若くて可愛らしい美女4名が目に入り、これは是非聴きに行かなければと思っている間に、6月20日待望のコンサートが開催されました。
久し振りのコンサートで視聴者は集会場を満室とさせ、過去最高の130人程が聴きに来られていました。
演奏グループ名は『ハッピーライラック』で、音大を卒業し、気の合う仲間が集まって結成され、その仲の良さが随所に見られました。
(ライラックの花は美しく花弁は4枚、そこからのグループ名か?)
編成は、メゾソプラノ、バイオリン、フルート、ピアノ、で結成2年。主に神戸を中心に活動しているプロ、それぞれの能力は高く本当に素晴らしい演奏でした。
曲名はエルガーの「愛の挨拶」から始まり、童謡、朝ドラのテーマ曲「365日の紙飛行機」等十数曲たっぷりと聴かせてくれました。 メゾソプラノの声は満席の会場いっぱいに響き渡り、耳が痛く感じる程で響きと感動を覚えました。
「チャルダッシュ」では演奏中フルートとバイ オリンが交互に取り合い最後に仲直 りする場 面が面白く、「イントロあてクイズ」では真剣に考え、本当に楽しい一時を過ごす事が出来ました。
「ハッピーライラック」の皆さまを始め、 関係者に感謝します。
( 入居者C・N )
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