「佐倉ゆうゆうの里」の散歩道を彩った雑木モミジも既に葉を落とし、里の数多い落葉樹のことごとくが裸木となった現在、目にすることができる冬の花木と云えば、サザンカです。下図は2号館、3号館の間の中庭(東部)です。ここには、形よく刈り込まれた16本ものサザンカがあります。
野生のサザンカの花は薄い赤を交えた白色の五弁花ですが、園芸種であるこの里のサザンカは鮮明な赤色の多弁花を咲かせます。因みに、サザンカという呼び名の由来は、山茶花の本来の読み方である「サンサカ」がサザンカに音韻転化した結果と云われており、成程と頷かれます。
このサザンカの花も遠からず姿を消し、その後を受け継ぐのは春のツバキです。両者は同族である上、改良園芸種が多く早咲きのツバキもあるなどして見分けが難しい場合がありますが、次の説明板が述べているように、サザンカは花弁がばらばらに散るのに対し、ツバキは花全体がそのままぽたりと落ちます。これが両者を見分ける最大のポイントになっています。
(コミュニティ特派員:U)
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