佐倉と〈里〉の四季: 2019年4月アーカイブ

◇上弦の月

4月13日午後3時45分ふと空を見上げると、紛れもない弓張り月がほの白く青空に浮かんでいるのに気付き、カメラに収めました。調べてみるとこの月こそ正しく今月の上弦の月であり、午前11時過ぎ早くも東南東に昇り、この時刻にはかなりの高度に達していることが分かりました。その後時を追って右に傾く月が遂には弦を上にしたまま西北西に沈むまでの推移を引き続き撮るつもりでしたが、撮ること3回目にして雲が出始め、月はそれ以上の傾きを見せることなく群雲の中に没しました。

◇ドウダンツツジ

桜の季節が過ぎた今の時期、樹々潅木はそれぞれこの時期ならではの瑞々しい、単に緑と云うには余りにも多様な色合いの若葉を身に着けます。その例は、「佐倉ゆうゆうの里」レストラン前中庭のイロハモミジ、シラカシ、ツバキ、クスノキ、サンゴジュ、マキ,アセビ、ヤツデ、ヤマブキ等々が示す通りですが、この他に目を惹くのは中庭の左奥にある淡い緑の夢幻的な一木です。近寄って見るとこの潅木は、秋には真っ赤に燃えるドウダンツツジがこの季節に限り無数の浅緑の葉と小さい白鈴状の花弁を一面に着けた春の姿でした。

佐倉〈ゆうゆうの里〉から西方2.5Ｋｍくらいでしょうか、佐倉城址公園の一角に国立佐倉歴史民俗博物館がある。この博物館のエントランスホールが、毎年夜桜見物者のために、20：00まで無料開放されるので、カメラをぶら下げて行ってきました。このホールから眺められる桜は、市の広報や新聞の千葉版によく掲載されていて名物になっています。

　　高さ4ｍ幅の14ｍのガラス越しに浮かび上がる夜桜が綺麗で一隻の屏風のようです。

ライトアップは電気料金が大変とケチった考えは不要で、みんなＬＥＤでした。

　　　　　　可愛い坊やもお出まし　　　　　　　　　　屋台も出ていました

（入居者：のらくろ）

「佐倉ゆうゆうの里」のメインロード、その名も'桜並木通り'両側のソメイヨシノは、今年は少し開花が遅れていましたが、春の陽光降り注ぐ3月31日から4月1日にかけ一挙に満開になりました。

ただし、左端の桜一本は、「オオシマザクラにしては花が小さいが、ソメイヨシノではなくオオシマザクラ系の桜」といわれています。

ソメイヨシノ

オオシマザクラ？

例年、並木通りの桜より一足早く咲く食堂前のソメイヨシノ。背後にあった巨大な楠が大剪定されて小さくなった分だけ、この桜が勢いを得ているように見えます。

1号館の前庭にある見事なシダレザクラは、佐倉ゆうゆうの里が建設される以前からすでにこの地にあった老大木です。ソメイヨシノより1週間程度早く開花します。