立春に入ると<佐倉ゆうゆうの里>住民の目は冬のサザンカから春のツバキに移ります。先ず、食堂前中庭奥のツバキの木を眺めると、未だ花数は極めて少ないながら、緑の葉の中に照り輝く豊麗な花びらが目に映ります。さらに近寄ると、このツバキの花の特徴は、幾重にも重なった多数の花弁、そして何よりも花の中心にある筈の太い雄蕊が見当たらぬなど、普通のツバキとは異なる園芸種であることが分かります。木の根元の説明板が失われたまま正確な品種名は今のところ不詳、現在問い合わせ中です。

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2号館西側の3本は未だ蕾のままですが、暖かい日差しの下、程なく一挙に開花する勢いを見せていました。
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4.jpgのサムネール画像

隣接する旧堀田邸のツバキは、書院の前庭の広い一角を占め縦横に枝を張ったかなりの古木です。遮るものなく春の陽光を全面に浴びて開花が進み落椿もかなりありました。

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後背の書院、茶室内の花生けにも好んで活けられたであろう此のツバキは、カメリア・ジャポニカの名を負った日本の伝統的品種ヤブツバキです。紅色の一重5枚の花弁の中央に黄色の雄蕊の太い束が据わり、花弁は全開することなくやや筒状に開く日本古来のヤブツバキの特性を保全しながらさらに洗練の度を加えた品種がここに植樹されたと見受けられます。

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(コミュニティ特派員:U


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