夏から秋にかけて、僅か一夜のみ香り高い白色の花を咲かせるサボテン科の植物、月下美人が、3号館新聞閲覧室脇に見事に開花しました。
2号館のKさんが丹精込めて育てられたこの月下美人は、開花が近づくにつれ、膨らんだ3個の蕾が徐々に下向きから上向きに転じました。そして、右上の一個が10月12日夜には正に開花かと思われましたが、何故か動きを止めており、そのまま萎むかに見えます。
が、それを補う様に根元に近い2個目の蕾が急速に膨らみ、13日の夜、
「午後7時30分頃、蕾の先端が見る見る綻び始めたと思う間もなく、開いた白い花びらの底にある雌蕊とそれを取り囲む雄蕊が目に映った」
との知らせをいただき、遅れ馳せながら現場に急行しました。
(19時50分)
(19時54分)
この後、月下美人の開花を知った人々が訪れスマホ撮影などがありましたが、すでに時刻は午後8時を回った今、できることは暫くの間でも開花状況を見守り、それをとにかく写真の記録に残すことでした。
(20時)
(20時30分)
(20時40分)
(20時46分)
Kさんによれば、この月下美人は10時ごろまで咲き続けその後は急速に衰える、とのことでした。最後まで見届けることはできませんでしたが、かねて耳にした「艶やかながら薄命の美人」に今回出会えたのは幸いでした。
追記
10月15日午後7時半頃現場を再び訪れると、開花第1号はすでに落花、跡形もなく取り片付けられていましたが、いったん開花を諦めたかに見えた右上の蕾が、右下の蕾と一緒に大きく膨らみ、第2、第3号として刻一刻花弁を広げている最中でした。
花弁を大きく反らせようとする力が花全身に漲り、実際に花全体が揺らいでいるのを目にしたのは驚きでした。
途中経過省略、午後10時過ぎには開花の頂点に達しているのを見届けました。
(コミュニティ特派員:U)
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