暦に現れた立春の文字に促され、佐倉〈ゆうゆうの里〉から旧堀田邸庭園を少し歩いて春の気配を探ってみました。先日のブログに登場した池辺の黄色の蝋梅の傍に並んだ白梅は、一見未だ冬の裸木と変わらず開花まで少々間があるかに見えましたが、近寄ると、枝一面に芽吹いた紅い小さな鋭角の花芽の群れが迫力十分に春の鼓動を伝えています。一つ、残念ながら同じく池辺にあって毎年この時期その鮮やかな黄色が人々を魅了したミモザは、過度の剪定の結果今年はあわれ立ち枯れていました。
食堂前中庭の左奥、樟の下にオトメツバキ(あるいはミウラオトメ?)と呼ばれる淡紅色八重咲の椿があります。この大木には、一、二輪先走って開花した蕾がありましたが、大半の蕾は未だ小さく青いまま艶やかな葉の間から多数顔を覗かせています。
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