ゆうゆうコミュニティ佐倉: 2020年4月アーカイブ
◇月の出(3号館5階東端より)
海抜30メートル以上の高台にある佐倉<ゆうゆうの里>からは、遠く東の太平洋上から昇ったばかりの紅い月を地上近くに望むことができます。とはいえ、夕暮れ時の月の出は一月僅か数日に過ぎず、中でも満月は一日限り、満月を目にする可能性はその日の気象条件次第です。やや曇り気味なのが心配な4月8日、満月は18時19分ほぼ真東の銚子沖から昇りました。程なく前方の森の上に現れたのは薄雲に覆われた月と思しきおぼろげな紅い物体でしたが、待つこと暫し、どうにかその完全な姿を送電用の大鉄塔脇に捉えたのは月の出の12分後でした。
(18時31分、南寄りに上昇する月は鉄塔を超えようとしています)
(18時38分、鉄塔を離れた月は更に上昇を続けました)
◇シャガ(射干)
先年佐倉<ゆうゆうの里>中庭の大改修が行われた際、移植されたシャガは根茎を伸ばして広範囲に広がりました。中庭を横切る小径に沿って隙間なく茂った葉の間から白い花を着けた沢山の花茎が立ち並ぶ姿は見事です。シャガの花自体はやや小柄で派手な存在ではないとしても、シャガの幅広い白の群落は、単調になりがちな青一色を避けるため中庭には必要不可欠な存在であると思われます。多年草のアヤメ科に属するシャガは冬でも緑を失わず、花に近づくと、形よく整った数枚の白い花弁の中に紫と黄色の斑が見えます。
佐倉〈ゆうゆうの里〉中庭を望む住人達の目は、咲き終わったばかりのソメイヨシノから新緑のイロハモミジに移行しています。その若葉は目映いばかりに瑞々しく生気に溢れています。モミジは秋の風物に止まらないことを今更のように知りました。
このツバキの近くには、以前春先になると芽を出す黄色いタンポポを見かけましたが、いつしか土地の表面が湿り苔に覆われ出して以来タンポポは残らず消滅しました。日当たりと水はけのよさを必須の条件とするタンポポに格好の土地はと云えば隣接する堀田邸庭園です。堀田邸庭園の凡そ3分の一、やや傾斜し存分に陽光に恵まれた芝生地にはここかしこタンポポが点在しています。
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